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「薬局で買った花粉症の薬を飲んでも、眠くなったことないよ」なんて声も聞こえてきそうだけど、そんな人には「インペアード・パフォーマンス」という言葉を覚えてほしい。

少し意訳すると、「低下した作業能率」。

抗ヒスタミン薬を服用した後、眠気やだるさをボクら自身が意識していない場合でも、集中力や判断力などの低下が起きていることが最近の研究で分かってきた。
作業能率がどれくらい落ちるかというと、大人がウイスキーを3杯飲んだのと同じ状態になることもあるらしい。

もしインペアード・を伴う抗ヒスタミン薬を服用後、車の運転をしたら、お酒を飲んだわけでもないのに酔っ払い運転をしているような、とても危険な状態になる可能性もある。

ボクらで言えば、授業中ボ~ッとしてしまう、試験でつまらない計算ミスなどが増えた、模試の成績が下がった理由がわからない、なんて経験をしたら、インペアード・パフォーマンスを疑ってみた方がいいかもしれない。

抗ヒスタミン薬のなかで、以前の記事で上げたアレグラとクラリチンの2種類は眠くならないだけでなく、インペアード・パフォーマンスを招きにくいこともわかっている。

同じ花粉症薬でも市販薬に頼り過ぎると、現役合格が遠のくことがこれで理解できたはず。処方薬を服用している人も薬の名前を確かめて、もし違っていたら、お医者さんに「アレグラかクラリチンをください」と頼んでみることだ。
花粉症におけるアレルギー症状を起こすのはヒスタミンだということが分かった。

そこで、活躍するのが抗ヒスタミン薬だ。

肥満細胞に作用してヒスタミンなどの放出を抑える鋭い効き目がある。ただし、ボクら受験生のみならず、一般のひとにとっても非常に困るのが、眠気を催す副作用があること。くしゃみや鼻水がすぐに収まって喜んでいたら、頭がボ~ッとしてきて、しまいにはスヤスヤ居眠り、なんてことにもなりかねない。

製薬会社はこの副作用を減らした新薬の開発努力を続けている。その結果生まれたのが第2世代の抗ヒスタミン薬で、眠気の副作用がだいぶましになった。

現在、お医者さんが処方してくれる抗ヒスタミン薬は12種類くらいあるが、なかでもアレグラとクラリチンの2種類は眠くなりにくい薬とされている。

すでに薬のお世話になっているひとは「でも、眠くなるのは薬が効いている証拠では?」「眠くならない薬は効かないんじゃない?」と思うかもしれないが、それは大きな誤解。眠くならない抗ヒスタミン薬は、薬の成分が脳ミソに作用しないように工夫されているんであって、けっして効き目が弱いわけではないことを知っておこう。

ところで、眠気が出やすい第1世代の抗ヒスタミン薬はどうなったのか?
世の中から消えたかというと、そうではない。実は薬局で買える抗ヒスタミン薬のほとんどが第1世代なのだ。

花粉症は、勉強の能率にも影響するけど、本番の入試も花粉シーズンの真っただ中。100%以上の力を発揮するには、安易に薬局に走らずに、一度は耳鼻科やアレルギー外来できちんと診察を受け、薬を処方してもらうことが大切だってことがわかる。
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