まず気をつけなくちゃいけないのが、姿勢。背骨は緩やかなS字を描いているのだけれど、腰椎は前方に少し凸野カーブを描いているのが自然で、この前彎(ぜんわん)を強めるような姿勢は腰痛の原因になりやすい。
勉強に使う椅子は背もたれが100~110度の傾きを持ち、肘掛があるものがいい。高さは、ひざ下の長さと同じかやや低めに調整。要は、座ったとき、ひざの角度が90度かそれ以下になればいい。
子供の場合、ボクらの身長は日に日に伸びているのだから数ヶ月に1回は高さをまめに調整しなおす必要がある。
高さ調節のできない椅子で、足の裏がしっかり床につかないときは足元に分厚い電話帳などをおいてマットレスにするといいだろう。
勉強中は椅子に深く腰掛け、背もたれにできるだけ腰を密着させ、机に両肘が乗るように十分に椅子を引き寄せること。また、左右の脚を交互にXの字に軽く組むと、腰椎の前彎を和らげる効果がある。
くたびれてくると、ベッドにうつぶせになって参考書を読む人が少なくないが、この姿勢はNGだ。ナッケムソンのデータには無かったが、うつぶせは腰椎の前彎を強めてしまう。もしベッドで読むなら、仰向けになってひざの下に枕を入れるか、横向きでエビのように丸くなると、腰に負担がかからない。