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まず気をつけなくちゃいけないのが、姿勢。背骨は緩やかなS字を描いているのだけれど、腰椎は前方に少し凸野カーブを描いているのが自然で、この前彎(ぜんわん)を強めるような姿勢は腰痛の原因になりやすい。

勉強に使う椅子は背もたれが100~110度の傾きを持ち、肘掛があるものがいい。高さは、ひざ下の長さと同じかやや低めに調整。要は、座ったとき、ひざの角度が90度かそれ以下になればいい。

子供の場合、ボクらの身長は日に日に伸びているのだから数ヶ月に1回は高さをまめに調整しなおす必要がある。
高さ調節のできない椅子で、足の裏がしっかり床につかないときは足元に分厚い電話帳などをおいてマットレスにするといいだろう。

勉強中は椅子に深く腰掛け、背もたれにできるだけ腰を密着させ、机に両肘が乗るように十分に椅子を引き寄せること。また、左右の脚を交互にXの字に軽く組むと、腰椎の前彎を和らげる効果がある。

くたびれてくると、ベッドにうつぶせになって参考書を読む人が少なくないが、この姿勢はNGだ。ナッケムソンのデータには無かったが、うつぶせは腰椎の前彎を強めてしまう。もしベッドで読むなら、仰向けになってひざの下に枕を入れるか、横向きでエビのように丸くなると、腰に負担がかからない。
スポーツをしているとき、背骨がどれだけ激しくねじれたりしているかを想像してみよう。ハードな練習のしすぎなどで、背骨が耐えきれなくなると、特に負担のかかりやすい腰椎が疲労骨折を起こしたり、腰椎同士の連動がスムーズでなくなってしまう。部活をほとんど毎日、長時間やってきたことで、今腰痛に悩んでいる人は、こうしたスポーツ外傷に可能性が高いから、一度は整形外科の先生に診てもらうことをおすすめしたい。

で、勉強と姿勢の話。
ナッケムソンという有名な整形外科医が腰椎と椎間板の内圧をいろんな姿勢ごとに測定したデータがある。

それによると、腰に一番負担の少ない姿勢は、仰向けに寝て軽くひざを曲げた時で、腰椎椎間板にかかる内圧は25kgだった。これに次いで少ないのが横向きに寝た姿勢だったが、内圧は75kgに上昇した。

立ち上がると内圧は100kg、つまり、仰向けに寝ている姿勢の4倍にもはね上がった。直立二足歩行がいかに腰に負担をかけているかが分かる。

ところが、驚くのはその先で、椅子に座ると圧力計の針は140kgをさした。さらに、椅子に座った姿勢から前に20度、軽くおじぎをすると針はなんと、180kg、つまり経っている時の1.8倍まで振れたのだ!

そう、もう気づいたと思うけど、この最後の姿勢って、机に向かって勉強している時の姿勢に近いじゃん。

勉強は直立二足歩行よりも腰に悪い。その勉強を1日何時間もするんだから腰痛対策はボクらみんなに必要になる。
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