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今年は新型インフルエンザにウイルスの出現に備え、国内のタミフルの蓄えを増やそうと厚生労働省みずから音頭をとり、2500万人に供給できる体制を整えつつあるようだ。

おかげで、インターネットによる薬の取引も過熱し、病院で処方してもらうと5日分10カプセル3637円のタミフル(自己負担額はその3割)が、海外からの個人輸入代行では10倍近い3万円前後で取引されているらしい。

でも、タミフルに頼りすぎるのは禁物だ。

まず知っておきたいのは、タミフルはインフルエンザにかかってから48時間以内、つまり感染初期に早めに服用しないと、効果は無いってこと。

もうひとつは、タミフルの副作用。タミフル服用との因果関係が証明されたわけではないが、タミフルを飲んだ後、少年がマンションから転落したり、トラックに飛び込んだりする異常行動を起こし、死者も出ていたことが報告されている。

日米の子供への処方量の比較では、日本は米国のなんと13倍。副作用があるかフォ羽化はともかく、僕らが世界的に見て異常な「クスリ漬け」になっていることは事実のようだ。

次の記事では、クスリに頼らずにすむカゼの予防の基本を見直そう。
インフルエンザの予防接種に代わって脚光を浴びるようになったタミフルという薬についてみていこう。

インフルエンザ治療薬のオセルタミビル (oseltamivir) は、オセルタミビルリン酸塩として、スイスのロシュ社により商品名タミフル (tamiflu) で販売されている。

ウイルスは僕らの細胞にもぐりこみ、細胞に備わった仕組みを巧みに利用して増殖するのだが、タミフルは増殖したウイルスが細胞の外に出られなくする作用がある。感染した細胞は白血球の仲間によって駆除されるので、細胞から細胞へと感染が広がらなければ、やがて治ってしまう。

ウイルスが増殖するときのこの仕組みはH5N1型も同じだから、タミフルは新型インフルエンザにも効くのでは、と期待されているというわけ。

タミフルは医師に処方してもらうクスリで、鼻水をたらしながら、まっすぐ薬局へ行っても売ってくれない。

病院好き、クスリ大好きの日本はタミフル天国で、過去5年間に2400万人がタミフルの処方を受けた。これは全世界の処方量の実に77%を占めるというから驚き、というより、かなり異常な感じがする。
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