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前回紹介した「江戸わずらい」の時代から時は下り、豊かになったボクらの食生活にも、実は不足している栄養素が少なくない。

たんぱく質、脂肪、糖質は毎日グラム単位でとる必要があるのに対して、ビタミン、ミネラルはミリグラムまたはマイクログラム単位で取れば事足りるので、微量栄養素と呼ばれる。
微量栄養素はいろんな食品にちょっとずつ含まれているので、1日に食べる食材の種類が減るとたちまち不足してしまう。

例えば朝食抜き。食事が3回から2回に減れば食材のバリエーションもどうしても乏しくなる。

ダイエットもそう。ビタミンEなどの脂溶性ビタミンは油に溶けた状態で吸収されるので、ダイエットで油ぬきの食事を続けると、不足しやすい。ビタミンEは血行を良くして、肌をきれいにする効果がある。ダイエットしても、肌がカサカサでは意味ないよね。

コンビニなどの弁当をよく買う人も危ない。コンビニ弁当は衛生第一で作られる。切った野菜を殺菌剤にひたし、その殺菌剤を落とすために水洗いする間に、ビタミンB1、B2、B6などの水溶性ビタミンがもれなく溶けだしてしまう。

B1は糖質の、B2は脂肪の、B6はたんぱく質の分解に働く。脳ミソが糖質をエネルギーに変えるにはビタミンB1が必要だし、体脂肪を燃やしたければビタミンB2が、そしてカラダを作るたんぱく質を新しくするにはビタミンB6が必要だ。

コンビニなどで野菜多めの弁当を選んでも、こうしたビタミンを見た目ほどは摂取できていないことになる。

さらには、部活。
運動で激しくカラダを動かすと、体内のビタミンが多量に消費される。ビタミンCを普通の人の2倍とっているトライアスリートに30分のランニングをしてもらった実験によると、運動後のビタミンC濃度は逆に普通の人の半分以下のレベルに低下していたそうだ。部活を続けている人は、ビタミンCなどの不足に注意すべきだろう。
江戸時代、多くの人々が足のしびれや歩行困難に苦しみ、しまいには亡くなる人が相次いだ。江戸を離れて田舎で静養させると治るので「江戸わずらい」と呼ばれ、江戸の風土病と考えられていた。

これは、ビタミンB1欠乏症の脚気(かっけ)であったことが今日、解明されている。ビタミンB1は豚肉に多く、穀物では精白したごはんより、ぬかを含む玄米に多い。

江戸時代にはハムもソーセージもなかった。日本人は必要とされるビタミンB1の大半を穀類で補充していたのだが、田舎では麦、アワなどのB1が豊富な雑穀を食べていたのに対し、江戸では精白米を食べる習慣が定着していった。

恐怖の「江戸わずらい」の原因は、単なる食生活の変化だったのだ。当時の人たちがベースサプリメントとしてビタミンB1を手軽にとることができれば、多くの人の命が助かったことになる。
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