秋の味覚の王者といえば、忘れてはいけないのがマツタケ。受験勉強のスパートをかけ始めると、運動不足から便秘になりがちだ。マツタケには食物繊維が豊富で、腸のなかで水を吸って膨れ、ウンコの量を増やして便秘を防いでくれる。
さらに、腸内では常に善玉菌と悪玉菌が戦いを繰り広げているが、食物繊維は善玉菌のエサになり、戦いを善玉菌優勢にもちこむ効用もある。
善玉菌が優勢になると、カラダの免疫力が高まり、冬場のカゼや春先の花粉症などにかかりにくくなるから、体調管理に重要だ。お母さんに頼んで、毎日マツタケを食べよう。
というのは、ほんの冗談。便秘解消のために、高価なマツタケを食べる人はいないよね。便秘を防ぎ、免疫力を高める効果はほかのきのこでも期待できる。
「ほだ木」といって、シイタケの菌を植えつけた丸太を売っているのを見かけることがあるが、ほだ木からシイタケがニョキニョキと顔を出すのもこの時期。
シイタケなら、食物繊維だけでなく、ビタミンDも豊富だ。
ビタミンDはカルシウムの吸収を助け、体内でカルシウムの利用効率を高めて骨を丈夫にする作用がある。
特におすすめしたいのが女の子。最近は小学生のころからダイエットを始めるひとも少なくないそうだけど、過度のダイエットのせいで骨がほっそりした女の子が増えている。ひどい時は、成人になるかならないかで骨粗鬆症になるケースさえある。骨粗鬆症は、骨がもろくスカスカになり、転んでちょっと手をついただけで手首を骨折したりする、怖い病気だ。
そんなことにならないためにも、旬のシイタケを食べよう。シイタケはカロリーがほとんどないから、ダイエット中でも安心だ。
ただし、吸収されたビタミンDは、そのままでは作用できない。ボクらが日光の紫外線を浴びると、体内で活性型ビタミンDに変わり、作用を発揮する。
食欲の秋、そしてスポーツの秋。運動はその刺激で骨を強くする。シイタケを食べて、お日様の下、スポーツで汗をかけば、骨を強くする一石二鳥の効果があるってわけだね。